コンピューター

CloudatCost CloudPRo v3でMT4等を作動させる方法

更新日:

要旨

クラウドサーバーを提供しているカナダの会社CloudatCostのサーバーが2019年5月31日にアップデートされて、CloudPRO v3が使用できるようになりました。今回はこのアップデートされたCloudPRo v3を使用してMT4等を作動させる方法について記述します。

実行環境等

サーバー:CloudatCost Developer PRO v3 Ubuntu 18.04 LTS 64bit 1vCPU メモリ512MB ストレージ10GB

iMacで標準装備の画面共有アプリを使用する。

GUIは軽量のLXDE、vnc4serverをインストールして使用する。

サーバー構築の概要

CloudatCostのDeveloper PROシリーズは、料金の支払いが1回だけで年間維持費が9米ドルで利用できて安価である。さらに追加購入したサーバーを連結して新たにサーバーを構築し直すことができるのも魅力である。しかし低品質であり、性能が高くなく稼働率も高くない安定していないサーバーというイメージが私にあります。サーバー構築においても同様で、国内のサーバー提供会社の製品よりも手間がかかりコツも要する。

初めてこの会社のサーバーでMT4を作動させる環境を構築するのであれば、3時間程度の構築時間を見ておいた方が良いでしょう。

構築の全般の流れは、WindowsソフトをLinuxにインストールできるwineアプリのインストール、軽量GUIのLXDEのインストール、vncサーバーの構築と起動、セキュリティのためのファイアーウォールの設定、iMacの標準装備である画面共有アプリの使用によるGUI表示、MT4のインストール・起動です。

なお、WebブラウザソフトのFirefoxとファイル管理ソフトPCManFM、CLIターミナルであるLXTerminal等は下記の作業で使用できますが、総合オフィスソフトのLibreOfficeや画像処理アプリのGIMP等はインストールされていません。メモリ512MBではMT41つとFirefoxを同時に起動させると能力的に一杯になりますので、MT4以外のアプリをインストールするのであればメモリを増やす必要があります。

 

サーバー構築の要領

CloudatCostサーバーにrootでログインする。

例:ssh root@101.210.103.185

MT4を作動させるユーザーを作成する。

sudoグループに追加する。

画面の指示により、パスワードを設定する。(2回)

設定したユーザーにスイッチする。

再起動する。(sudoコマンドが使用できることを確認することを兼ねる。)

設定したユーザーでログインする。

例:ssh [ユーザー名]@101.210.103.185

設定したユーザーでログインできることを確認したら、rootでログインできなくする。

安全のためにrootでのログインを無効化する。

設定したユーザーのパスワードを求められるので入力する。

WineをUbuntuにインストールする。

もしシステムが64bitなら、32bitアーキテクチャーを利用する。

Ubuntuのバージョンを確認する。

 

Ubuntu 18.04の場合

レポジトリを追加する。

Ubuntu 16.04の場合

レポジトリを追加する。

アップデートする。

wineをインストールする。(時間がかかります。25分程度要します。)

GUI環境のセットアップ(時間がかかります。1時間程度要します。)

GUIのインストール

再起動して、GUIを起動する。

再度設定したユーザーでログインする。

例:ssh [ユーザー名] @101.210.103.185

リモートディスクトップクライアント用のセットアップ

vncサーバーのインストールと起動

パスワードを設定する画面が2回表示されるので、2回同じパスワードを入力する。このパスワードは、GUIに接続する際に必要なので記録して保管しておく。

エイリアスの設定

設定を反映させるために、vncサーバーを再起動する。

ファイアーウォールを設定する。

セキュリティ上ssh通信に必要な22番ポートと画像共有に使用する5901番ポートのみ通信を許可してほかはフィアーウォールを設定する。

まずフォイアウォールの設定状況を確認する。

これでファイアーウォールが設定されていないのを確認する。(inactiveと出力される)

まず全てにファイアーウォールを設定して、必要なポートに通信を許可していく。

この際注意しなければならないことは、全てにファイアーウォールを設定するとssh通信も含めて全て通信できなくなるので、ssh通信に使用する22番ポートの通信を許可する前にログアウトしたり、再起動、サーバー停止したりするとサーバーに接続できなくなってしまう。安全対策としてCommand + t でターミナルをもう一つ新たに起動してログインしておく。これで片方のターミナルがログアウトしてもサーバーとの接続は維持できる。しかしサーバーの再起動や停止をしてしまうと接続できなくなるので注意を要します。

 

全てにファイアーウォールを設定する。

次いでssh通信に使用する22番ポートの通信を許可する。

22番ポートが通信可能となったのを確認する。

画面共有に必要な5901番ポートの通信を許可する

22番ポートに加え、5901番ポートも通信可能となったのを確認する。

 

GUI画面表示

Macは標準で画面共有アプリがインストールされているのでこれを使用する。

アップルマークーシステム環境設定ー共有で「画面共有」と「すべてのユーザー又は次のユーザーのみ(適宜ユーザーを指定)」にチェックを入れる。

Macのファインダーで「画面共有」で検索して出てきた画面共有アプリをダブルクリックして起動させる。

「共有コンピューターへ接続」が表示されるので、ここのホスト欄に、

(例 vnc://101.210.103.185:5901  )

と入力して接続する。

パスワードは、最初にvncserverと入力した時に設定したパスワードを入力する。

 

これでLinux UbuntuのGUIが表示されるので、ウェブブラウザを起動させて証券会社のホームページ等からMT4をダウンロード・インストールする。

この際、「Wine Windows Program Loader」を選択してダウンロードする。

これで、CloudatCost UbuntuでMT4を作動させることができます。

なお、Webブラウザのfirefox動作はかなり重いので、根気よく作業をしてください。

またMT5をインストール、作動されることも可能です。

運用開始後の操作

再起動やサーバーを停止した後はvncサーバーが停止するので、

とコマンドを実行してから、画面共有アプリに接続する。

 

また一度画面共有の接続を切断して再び画面接続を試みた際に接続できなかった場合は、一度vncserverを停止してからvncserverを再起動すると良い。すなわち、

とコマンドを実行してから画面共有を実行する。

 

便利なVNCクライエント

VNC Viewer for Google Choromeが便利に使用できて良い。一度お試しください。

 

結言

LinuxのGUIでのMT4の運用は、Windows VPSに比較して画面が小さくなりますので、画面を大きく使用してFXトレード等をしたい場合はやや不利ですが、経費が安価に抑えられるために利点もあります。

またCloudatCostサーバーの稼働率や安定性がどうかというのは今後運用しながら確認したいと思います。過度な期待はしないほうがいいと思います。

これらをご承知の上で、お好みによりご利用ください。

以上です。

お疲れ様でした。最後までお読みいただきありがとうございました。

 

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